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きみは便利な映画情報サイト「MIHOシネマ」を知っているか!?

 季節は春。陽射しは日毎に手応えを増し、街をあたため、草木は芽吹き、人々が新たな予感に打ち震える季節です。夜になっても冬物の上着が要らないほどの心地よい気温に、春の訪れを噛み締めながら、お出かけしたくなる誘惑に駆られる方も多いかと思います。しかし、今は世界的に新種の疫病が蔓延しており、みだりに外出をするのは気が引けますよね。家にこもって新しい季節に高鳴る鼓動、逸る気持ちを持て余していると、次第に気分が塞ぎ込んでくるものです。やがて萎びた心はスリルに満ちた冒険や、息もつかせぬ怒涛のアクション、甘さとほろ苦さの同居した大人の恋愛、身の毛もよだつ戦慄を夢見るようになります。そんな我々善良な小市民の欲求に応える娯楽の一つが、映画です。とりわけ各種サブスクリプションサービスや宅配レンタルサービスが発達した昨今では、家にいながらにして、手軽に様々な物語を味わい、喜怒哀楽を追体験することが可能になっています。

 とはいえ、誰しもが常に次に観たい映画を大量に抱え込んでいるわけではありませんよね。「暇だから映画でも観たいけど、作品数が多すぎてどれを観ればいいのかわからない」、「新作映画情報に疎く、気がついた時には上映が終わっている」、「この映画が好きだから、これに似た作品をもっと知りたい」、このような悩みを覚えたことがある方も多いのではないでしょうか。

 前置きが長くなりましたが、今回の記事では、そんなあなたにおすすめの映画情報サイトを紹介いたします。その名も「MIHOシネマ」。取扱作品8000点を越える、大型映画紹介サイトです。観たい映画にきっと出逢える、「MIHOシネマ」の特徴や美点について、いくつかのポイントに分けて紹介いたします。以下目次です。

mihocinema.com

 

 

MIHOシネマの記事の構成

 MIHOシネマさんの記事の多くは、単体作品のあらすじ紹介が主です。記事の構成は統一されており、まず作品情報(監督、制作年、上映時間、ジャンル、キャスト)があり、その次にその作品を視聴できる動画配信サービスが参照できます。続いて登場人物・キャストの紹介があるのですが、この部分が素晴らしい。出演しているキャストを単純に羅列しただけではなく、登場人物名とキャスト名が並列して表記されている点が便利です。映画を観ていて気になった俳優さんがいても、マイナーな俳優さんであったりすると、よほど俳優の名前に詳しくない限り、どのキャラクターが誰なのかわからないこともありますが、MIHOシネマを見れば迷うことはありません。

 続いて、作品のネタバレ込みのあらすじが詳細に描かれるのですが、映画のラストのオチまでは知りたくはない、冒頭だけ読んでどのような雰囲気の映画なのか掴みたい、という方も居ると思います。その点にも配慮がなされていて、あらすじは起・承・転・結に合わせて4つの項目に分かれています。なので、ネタバレが嫌な人は起の部分だけ、一度観た映画のあらすじを振り返りたい人は結までしっかり読む、という風に、目的に合わせて自由に読むことができます。

総数8000記事を越える豊富なラインナップ

 さて、上記のように痒いところに手が届く詳細な映画情報がひと目でわかる点が魅力の「MIHOシネマ」ですが、次に取り上げられている映画のラインナップの傾向をざっくりと見ていきたいと思います。トップページに飛んでまず目を引くのが、「上映中のおすすめ映画」「今月公開のおすすめ映画」「公開予定のおすすめ映画」のページです。新作映画情報に特に力を入れているサイトであることがわかります。そしてそれぞれ見てみると、新作の公開情報だけでなく、過去の名作のリバイバル上映の情報まで載っています。取り扱われているのは新作だけというわけではなく、最近公開された入れ替わりもののホラー映画『ザ・スイッチ』から、第一回アカデミー賞作品賞受賞作品である、1927年制作のモノクロのサイレント映画つばさ』など、往年の名作を紹介した記事もしっかりあります。

痒いところに手が届く検索機能

 また、「MIHOシネマ」の優れた点として、検索機能が充実している点が挙げられます。映画のタイトルから検索できることは勿論、動画配信サービス別、俳優別、ジャンル別、映画賞・映画祭別に細かく調べることが可能です。とりわけ映画賞別の検索が優れており、アカデミー賞ゴールデングローブ賞などの有名な映画賞だけでなく、最低映画賞とも呼ばれるゴールデンラジー賞や、ホラー映画の登竜門、”ミッドナイト・マッドネス”で知られる北米最大規模のトロント国際映画祭など、日本では少しマイナーな映画賞・映画祭の受賞作も一覧で見ることができます。また、それぞれの賞の概要や歴史、特徴などが簡潔にまとめられているので、知らなかった映画賞の知識を仕入れることもできるようになっています。ブルーリボン賞って名前はよく耳にするけど、実際どんな賞なのかよく知らない、などという方におすすめです。

ジャンル別おすすめ映画がわかる

 ある気に入った作品があり、それと類似した作品を色々知りたい、という方に特におすすめなのが、「映画ジャンル別おすすめランキング」の記事です。「MIHOシネマ」ではアクションやファンタジー、サスペンスやホラーなど、オーソドックスなわかりやすいジャンル分けがされていますが、その中で目を惹くのが「フィルム・ノワール映画」の項目です。フィルム・ノワールとは、1940年代に流行したアメリカの犯罪映画に対してフランスの映画批評化がつけた名称で、ドイツ表現主義的な強烈な光と影の対比や、男を破滅に追い込むほどの魅力を備えたファム・ファタール(魔性の女)の存在、真っ逆さまに転落していく悲劇的な展開などが特徴です。この項目では、通常フィルム・ノワールと目される40年代アメリカの犯罪映画だけではなく、フィルム・ノワールの香りを感じさせる犯罪映画全般を広く取り扱っているところに面白みがあります。例えば1997年の『L.A.コンフィデンシャル』は、犯罪小説の名手ジェイムズ・エルロイの原作で、由緒正しきフィルム・ノワールの伝統を直接継承した作品ですが、そのようなものだけでなく、中島哲也監督の『渇き』などもフィルム・ノワールに分類されているのが興味深いです。確かに言われてみれば破滅的な展開や、周囲を巻き込み狂わせていく小松菜奈の狂気じみた魅力など、フィルム・ノワール作品に見られる特徴を兼ね備えた作品です。

 また、上述した「映画ジャンル別おすすめランキング」では、かなり細かいジャンル分けがなされており、より好みに即した、求めているものにぴったりの映画が探せるようになっています。例えばアクション映画の項を見ると、ざっくりとしたアクション映画のおすすめランキングだけでなく、「バイクアクション映画のおすすめランキング12選」というランキングまで存在します。「私、バイクアクションが好きなんだけど、面白い映画ないかな〜」などというニッチな需要をしっかり満たせるランキング記事が存在するのは、「MIHOシネマ」の極めて優れた点であるように思います。上記以外でも、ファンタジー映画の項目が、「ファンタジー映画」と「ダークファンタジー映画」に分かれていたり、ホラー映画に至っては、「ホラー映画」「スリラー映画」「パニック映画」「スプラッター映画」「ゾンビ映画」と、5つも項目が設けられており、さらにそれらを細分化したバラエティ豊かなランキング記事が存在します。このようなマニアックなランキングの数々は、眺めているだけで心躍ります。

 

おわりに

 以上、暮らしに彩り、映画が身近になる映画情報サイト「MIHOシネマ」の紹介でした。多角的な切り口、詳細な映画情報、痒いところに手が届く検索機能が魅力的なサイトです。何の気なしに眺めているだけで、いつしかサイト内のリンクを辿り、気がつけば観たい作品が大量に増えていること間違いなしです。ちなみに個人的におすすめの記事は「モンスターパニック映画のおすすめランキング10選」です。『トレマーズ』や『ザ・グリード』、『アナコンダ』等の定番作品がきっちり押さえられています。ポップコーンとコーラと一緒に、何も考えずに楽しく観ることができるモンスターパニック映画を楽しもう!

mihocinema.com