アワー・ミュージック

正しいヒマの過ごし方。楽しいお金の使い方。

エンドロールに名前が載る人

 エルレガーデンが復活したらしい。僕も高校時代に何曲かコピーしたし、大学に入ってからもエルレにまつわる思い出がたくさんあるし、エルレを聞いて元気を出したことも何度もある。ネタ的な動機が強かったけど、”高架線”のライブ映像のスクショをLINEのプロフィール画像にしていた時期もあった。思うよりあなたはずっと強いからねって歌ってるとこ。

 だけど、エルレが復活することそれ自体よりも、みんなが一斉にそわそわしてTwitterに集まって喜んでたり思い出話をしてたりするのを見るのがすごくうれしいなと思った。みんなまだ生きてるんだ、みんなまだ音楽が好きなんだ、ということが確認できて。

 人間関係について、友達とか恋人とか先輩後輩とか知り合いとかいう区別とは別に、「自分の人生のエンドロールに名前が載る人」というジャンルが自分の中にある。それは好きとか嫌いとか、よく遊ぶとか遊ばないとか、たくさん話したとかあんまり話したことがないとかは関係なくて、一緒に過ごした時間の量で決まる。ある場、あるコミュニティで居合わせて、たくさんの同じ時間を過ごした人は自動的に僕の人生のエンドロールに載るようになる。家族や恋人はもちろんだけど、高校時代の部活のみんなとか、大学時代同じサークルだったみんなは間違いなくエンドロールで流れる。なんならバイト先の人たちとか、同じ学部で授業でよく見かけた人なんかも入るかもしれない。

 綺麗事でもなんでもなくて、僕はその人たちがみんな元気にやっているといいと思っている。エルレの復活に沸く今日のツイッターのタイムラインを眺めていると、そういうもう連絡はしないかもしれない、もう会うことはないかもしれない、もう実際に話す事はないかもしれないけど僕の人生のエンドロールに名前が載る人たちがみんな今日もまだ生きている、そして今ちょっとウキウキしたり懐かしがったりしているんだということがわかって、それがとてもうれしかった。ツイッターはこういうとき最高だなと思う。

 ふとした時に、たとえば銀杏BOYZを久しぶりに聴いたときとかに、エンドロールで名前が流れる人みんなに、もう一度会って、飲み会で話しかけたりしなかった人とも、もう一度ちゃんと話がしてみたいと思うことがある。同じ時間を共有していた人たち、同じように音楽が好きで好きでしょうがなかったはずの人たちと、もう一度会って話がしたいと思うことがたまにある。実現するかは、わからないけどね。

 No.13と金星を聴きながら。