アワー・ミュージック

正しいヒマの過ごし方。楽しいお金の使い方。

あけた

 新年明けました。23歳です。去年はいろいろありました。社会勉強をいっぱいしました。肉体労働をするのも資格を取るのも免許を取るのも平日フルタイムで事務仕事をするのも数年前には想像もできなかった。実家で暮らしているとも思わなかった。

 大学を卒業すると同時に良心館前で首を吊る予定だったけど、うまく卒業できなかったので生き延びた。年々好き嫌いが減っていきます。食べられるものが増えていくし、怖いことやつらいことにも少しずつですが案外慣れていきます。好き嫌いが減っていくことを、感性の磨滅だと思っておりましたが、食べられるものが増えていくのはいいことかもしれないとも思い始めました。茄子が美味しく食べられる。お金を使っても使わなくてもたのしい。なんでも飲み込めるような気すらしてきている。新年だからちょっとした躁状態になっている?

 だけどテレビは苦手です。年末年始は母方の実家で借りてきた猫をしていたので、ずっとテレビがついておりました。年末年始の特番やニュースや情報番組なんかが、下手をすると二台同時に流れておりました。自分の意思とは関係のない意味や声が頭に流れ込んでくるのはつらいことでありました。つまらない話題や悲しいニュースやダサい歌が一方的に頭の中をかき回してくるのに耐えながら過ごした年末年始でした。これらもいつか好きになることができるでしょうか。テレビがついている部屋にいると僕は幻聴が聞こえる病気にでもなったような気持ちになります。冬は寒くて暖房が効いた部屋から出られないのでなおさら堪えました。帰ってから寝込みました。

 

 新年は現代短歌熱が再燃しています。現代短歌は他の詩形では取りこぼしてしまうようなことでも作品として言えるのが良いと思います。歌集を丸ごと読んだ後は新しい見え方がインストールされたような、あなたになって世界を見るような感覚がして気持ちがいい。

 今年からいっぱい働く予定です。生まれて初めて国民の義務をきちんと果たすわけですから、借金も返し始めるわけですから、これからは僕の手が及ぶ範囲では好きなことだけして暮らしたいと思っています。これからは胸を張って権利を主張できます。好きに自分を守ることができます。一万円札を崩して罪悪感にかられることもなくなるはずです。やることをやってたらあとは何をしててもしてなくても許されるのではないでしょうか。楽しみです。今年は秘密をいっぱい作りましょう。