アワー・ミュージック

正しいヒマの過ごし方。楽しいお金の使い方。

反省文

最近、まとまった文章を書くことができなくなっている。論理立てて考えたり、それを筋道立てて記述することができにくくなっている。もともと、数学の証明問題を答えだけ書いて提出して0点をもらったりしていたから、そういう気が昔から自分にはあったのだろうけど、保坂和志の本を読むようになって、彼の粘り強い文体に触発されて、自分の頭の中を一本調子で垂れ流す術を身につけたんだけど、また書けなくなってきている。

考えられる原因は幾つかあって、集中力とか構成力とか、そういったものが衰えているのをひしひしと感じる。なんだかいつでも気が散っていて、まともに考え事を考えることがめっきり減った。なんで気が散っているかというと、たぶんスマートフォンのせいだ。音楽を聴くのも、インターネットを見るのも、誰かと連絡を取るのも、家計簿をつけるのも、映画や本の感想を書くのも、目覚まし時計も、全部スマートフォンでやっている。そうすると日常生活の中で、買い物をした時や、ふと調べ物をしたくなった時、スマートフォンを開くようになって、ついつい別のものをいじったりしてしまう。それまでやっていたことが中断されて、なんてことのないゲームをぽちぽちいじってるうちに30分ぐらい経ってしまったりする。あと、twitterでは一度のつぶやきに140文字の文字制限があって、それに慣れ親しんでいるうちに、自分の考え事を140以内に収めるクセが徐々についてきている気がする。twitterに限らず、本の感想を書くためのアプリで、読書メーターというのがあって、それにも文字制限があって、それがタチが悪くて、制限の文字数を超えると、投稿した時に超過した分の文章が丸ごと消えてしまう仕様で、それで書いた長い感想がごっそり消えることが度々あって、本の感想は一言二言で済ます習慣がついた。これはやっぱりよくなかったと思う。長い文章を書ける時は、長い文章を書いた方がいいと思う。そうしなかったら考えが矮小化していく。長く長く、飽きもせずこだわり続けることでようやく見えてきたり分かってきたりすることもあるわけで、すっきりとまとまって切れ味がいいものばかりがいいとは限らない。というかある程度の文章量を費やさないと伝えることができない事柄というのはたくさんある。YouTubeで気に入った曲だけを聴くよりもアルバムを買ってアルバム通して聴くほうがしっくりくるようなもので、要は、でっかく行こうぜという話です。とりあえず反省して、これはパソコンで書いています。