アワー・ミュージック

正しいヒマの過ごし方。楽しいお金の使い方。

気になる名前

最近気になる名前がいくつかある。というかやたらと気にいった名詞がいくつかある。だけど日常生活の中で使う機会はほぼゼロのものばかりなので、やり場のない気持ちをここに吐き出すために列挙してみる。


ヴィヴィアンウエストウッドのロッキンホース・バレリーナ

ある種の女の子にとっての憧れのブランドの靴で、ロリータ界隈では定番らしい。バンドマンで言うところのDr.マーチンみたいな感じなのかな。おしゃれアイテムというより無敵の装備品か、必殺技みたいな名前だと思う。TMGEの曲名にありそうな感じもする。

大槻ケンヂの小説に同じ名前のものがあったから気になって買ったんだけど、Amazonのレビューに「ダイブして飛んでいく女の子の靴の裏を描写できるのは、オーケンだけ」って書いてあって、すごく良い感想だと思った。


ロングアイランドアイスティー

スクリュードライバーとかカルアミルクと並んで、飲みやすいけどアルコール度数が高い、所謂レディキラーのカクテルの一つらしいんだけど、名前が格好良い。ウォッカとかテキーラとかコーラとか色々混ぜて、紅茶に似た味に仕上げるらしいんだけど、紅茶は一切入ってないっていう偽物感も良い。伸び伸びとした名前とは裏腹に、いびつなものでできていて、よこしまな目的で使われたりする。そういうところがなんかシリアルキラーっぽくてゾクゾクする。


中華イヤホン

中国製のすごく値段が安いのにやたら音が良いイヤホン群を指す言葉らしい。けどこの言葉の組み合わせがなんとなくレトロフューチャーな雰囲気を醸し出しててすごく良い。『ブレードランナー』に出てきそうだし、スチームパンクっぽさもある。サイバーパンクなんかに出てきてもおかしくない。ネオトーキョーに通じる格好良さ。名前だけで欲しくなっちゃう。Perfumeが付けてそう。


セイタカアワダチソウ

北アメリカ原産のキク科アキノキリンソウ属の多年草で、ざらついた手触りで、秋に黄色い小さい花をたくさんつけて、その様子が黄色く泡立っているように見えるからこの名前、なのかな。実際に背が高くて、1-2mにまでなるらしい。あと強いアレロパシーを持っていて、アレロパシーっていうのは周りに自分たち以外の植物が生えないようにするための物質を出したりする効果のことらしくて、セイタカアワダチソウの周りにはセイタカアワダチソウばかりがびっしりと群生するようになるらしい。なんだか人間みたいですね。

窪美澄の『ふがいない僕は空を見た』の中に名前が出てきて、それを読んで以来、その見た目とか習性とか経歴をひっくるめてなんとなく気になる植物。


何の脈絡もオチもないけど、以上。なんとなく、気に入ってしまう単語ってありませんか。ほら、リッケンバッカーとか。