アワー・ミュージック

正しいヒマの過ごし方。楽しいお金の使い方。

カーヴァーを読んだりしている

今住んでいる部屋の近所に、自分の一部のように思えてならない場所がある。月が綺麗な夜とか、陽の光を浴びたいときとか、パン屋さんでパンを買った時なんかによく行った。一人で行くこともあったし、誰かを連れて行ったことも何回かある。よく行ったと書い…

この前大きいことについて考えると疲れてしまうということを書いたけど、大きいことというよりも正しさについて、と言い換えた方が実感に近いかもしれない。正しさなんてものは一人で決められるものでもなくて、かといって多数決で決めていいものでもなくて…

23歳の夏休み

23歳になったけど、毎日が夏休みです。5、6年前の、まだ高校生だった頃から、神聖かまってちゃんの23歳の夏休みを聴いていて、いつか23歳になった時にもこの曲を聴くのかなと当時から思っていたのですが、やっぱり聴きました。17、18歳の頃の僕には23歳の僕…

自分の頭で考えられない

最近、自分で考えるということをあんまりしていないような気がする。いつからかわからないけど、自分で考えるというよりも、自分に合った考えを選ぶことが多くなった。この二つは似ているようで、ちがう。自分に合った考えを探し出して選択するということに…

本の整理をしていて思ったこと

引っ越しに向けて、本の整理をしていて思ったことがある。どういう風に本を仕分けしているかというと、絶対に本棚に入れておきたい本・押入れの奥に押し込んでいたい本・いらない本の三つに分けて、いるかいらないか微妙な押入れ本を再検討する、というやり…

春、ほだし

陽の光が乳白色の印象を与え、なんとなく風景が霞むような淀んだような空気をまとっている春だ。しきりに何かを思い出し違っているような気がするけど、どんな記憶や名前にも焦点が定まらずに、なんの考えもまとまらないでいる。なにか考えようとしているこ…

色とか

エスカレーターの手すりとか、ガードレールとか、駐車場のフェンスとか、選挙ポスターとか、商店街のシャッター、電話ボックス、自動販売機、ブロック塀、室外機、そういう日本でありふれたものたちって、どうしてあんなにはっきりしない、くすんだような、…

思っていたより屈託がなかった

サークルの同回生でぞろぞろ旅行に行った。その夜の飲み会で、楽しかった思い出話を交えつつ、いまだから笑って言えるけどあの頃実は…みたいな悩みとかをぽつぽつ語りあったりもしていた。人間関係で悩んでいたとか、今後の身の振り方がわからなくなっていた…

四年間

四年間続けたサークルの引退ライブがあった。三日間ぶっ通しのライブで、体力的にも精神的にも完全に燃え尽きた。僕らの二個上の先輩の名言で、「セックスみたいなライブがしたい」というのがあるんだけど、今回のライブは完全にそれだったと思う。同じ音楽…

冬はつとめて

誰かが自分が好きなことについて、気持ちのいいように綴った文章ってやっぱりいいなと思う。初期の村上春樹(羊をめぐる冒険より前)は、笑うのが好きなジャズミュージシャンがソロをとるみたいに、自分が気分が良くなるように好き勝手書いていたらしいけど…

いきもの

やっぱり外部からの刺激に敏感すぎる。音や光や、他人のまなざしや気分、気候や天候、季節や流行やムード、そういったものをすぐに内面化して擦り切れてしまう。感受性強めの人が、心のバランスを崩しやすいのは、入ってくる情報が大きすぎて、自分の中で中…

とりとめのない

お金を使うことは投票と一緒だという考え方がある。たぶんここ15年くらいで特に広まってきた考え方だ。いろんなことがちょっとずつ絡み合っている、というのはこわいことだと思う。なにをどこでどんな風に買うかによって、世界が少しずつ変わっていく、とい…

インターネットで考え中

まとまった情報、すっきり読みやすい記事よりも断片的なもの、垂れ流されたもの、電子の海をたゆたうささやかなきらめきや澱み、インターネットにはそういうものを期待したい。脳に直接つながっているような、無防備な文章に出会ったとき、インターネットを…

いっそひと思いに

インスタグラムを見てみると、いつでも誰かがどこかに行っている。大学生は春休みの時期に入ったからか、どこか遠くに出かけている人が目立つ。ある人は車に乗って、ある人は飛行機に乗って、遠くに出かけている。 最近、本を買う以外のたのしいお金の使い方…

滞りなく

ぼくがいちばん好きな幸福の定義はゼノンによる、「生に滞りがないこと」なんだけど、滞りなく、心地良く、適当なタイミングで適切な変化をしていくためには、どうしたらいいのか、頭で考えていても仕方がなさそうな事柄ではあるけど、そのことについてよく…

自立、地に足をつける、倚りかからない、そんな単語を頭の片隅に転がしつつ日々を送るようになって、だいたい一年になる。自立するとはどういうことなのか、どうすればそれが可能になるのか、ということを時には熱心に考え、時にはすっかり忘れて過ごした。…

冬に埋まる

朝の5時に起きた。ノートパソコンがキンキンに冷えている。寒波がきて急激に冷え込んで、全国で連日雪が降っているらしい。昨日も外に出たら耳がちぎれそうなくらい寒くて、嘲笑うかのように細かい雪がちらちら舞っていた。 寒いとたいへんだ。体に変な力が…

四日目

禁煙4日目。この頃には、体内のニコチンが完全に抜けるらしい。だからあとは、習慣的な吸いたい気持ちとの戦いになりそう。禁煙をして、どのくらいでどんな効果があるのかがわかるとちょっと励みになる。 健康と禁煙の情報 - 禁煙マラソン まだまだめっちゃ…

禁煙はじめました

禁煙始めました。なぜかというと、寒くてタバコを買いに行くのがめんどくさくて、もういっそやめちまおうと思ったからです。毎月食費よりタバコ代の方が多いし。今三日目くらいです。頑張ります。 ニコチンの依存性はコカインやヘロインと同じくらいだとかい…

いい映画は二度ベルを鳴らす

読書の楽しみの原体験は、「自分の中のもやもやがピタリと言い当てられている文章を見つけること」だった。映画の楽しみはあこがれや、「欲望を真似すること」だった。スクリーンの向こうのジェームスディーンにあこがれて、赤いジャケットが欲しくなる、そ…

気分を金で買え

好きなものや興味関心、思っていることを言語化することそれ自体が好きというか、一種の気晴らしになっているんだけど、言語化することによってそれまで抱いていた熱が自分の中でストンと落っこちてしまうというか、一段階落ち着いてしまうというか、トカト…

過去との折り合いのつけ方

去年の暮れに行くすえ来し方に思いを巡らせて、自分は過去との折り合いがうまくつけられないということに思い当たった。過去の出来事や、昔感じていた気持ちや感覚、かつて深く関わっていた人々とかのことを思いやるとあっという間に足場がゆらいで今がどこ…

言葉にならない

さっき文章を書くための準備期間がどうこうみたいな話をしたけど、言葉にならない、といった方が当たっているかもしれない。ギターを弾くときのフォームを直そうと思って変えたら、それが正しい姿勢であっても、最初は変える前よりも下手になる。音が安定し…

書くための期間

日記でも感想文でも手紙でも、どんな形であっても、書くということは続けていきたいと思っている。書くことは楽しいし、書くことによってはじめて、ぼくはいろいろな意見や実感を持ったりして、主体的になることができるような気がするから。 書くための期間…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。2018年になりました。年々色々な種類の人を見て、年々人付き合いというものがわからなくなっていきます。そして、自分自身も年々色々な種類の人間になっていきます。文学少年的に青春を過ごしたので、いつも人生というもの…

ひとつのカラダの来年の抱負

度を過ぎた食べ過ぎは体に悪い。誰からも好かれようと思うのは精神に悪い。何にでもやたらめったら節度を持たずにのめり込むことも、社会適応にとってよくない。 食べ過ぎは良くないけど、食べたいものがたくさんあるのはいいことだと思う。行きたいレストラ…

コミュニケーション

こないだインターネットを徘徊していたら、こんな言葉に出会った。 行動学で言うコミュニケーションとは、他個体の行動の確率を変化させて自分または自分と相手に適応的な状況をもたらすプロセスのことであるジャレド・ダイアモンド著 長谷川寿一訳『セック…

有限

最近、禅を学びはじめた。禅関係で一番有名な、鈴木大拙の本も読みながら、それが現在、どういうふうに理解され、どんなふうに消化されているのか、わかるような本も並行して読んでいる。マインドフルネスとか言われている、そういうやつ。ライフハックの記…

音楽

音楽は慰めであるけれど、時には足かせにもなる。思い出を焼きつけるフィルムのような役割を果たすときもあれば、すべて忘れたい時にも聴ける。BGMや雰囲気作りにもなるし、天からの声のように響くこともある。音楽を聴いて、身体の芯から力がぐらぐらとみな…

メリメリ

メリハリのある生活、という言葉にまぶしさを感じている。ぼくは地を這うような志を持ちそれに見合った生活をしているけど、「早く人間になりたいと」という気持ちをいつも抱えているので、実用書めいたものもたまに読む。この前読んだ睡眠に関する本でも、…